【J-EURO】Let's Make Love / 大橋利恵(1995)

 グラビアアイドルとしての活動を経て、1994年にシングル「愛って何?」で歌手デビューした大橋利恵。デビュー3年目からは元Every Little Thingの五十嵐充プロデュースを受け、大橋りえへの改名、エイベックスへの移籍を経験しながら作品をリリース。2009年にはアニメ『クイーンズブレイド 流浪の戦士』主題歌「Get the Door」を約10年ぶりにメジャーからリリースした。

 「Let's Make Love」は大橋利恵の3rdシングルとしてリリースされたユーロビート・チューン。原曲は『SUPER EUROBEAT Vol.37』へ収録されたTIME RECORDSの歌姫、ANIKAが歌う同名楽曲。五十嵐充プロデュースのアルバム『Realize』ではヴォーカルトラックとオケが新たにレコーディングされ、ポップス色の強い初期ELT風のアレンジで収録された。


 「Let's Make Love」の歌詞は、タイトルどおりの大人の恋愛模様や、相手の男性に「好きな女(ひと)いること承知で」恋焦がれてしまう主人公の葛藤や強がりを、女性目線で描き切ったもの。ロングトーンで微かにビブラートのかかる大橋利恵のセクシーな歌声で、しかも、気だるげに歌われることで、主人公の感情やエロティックな情景が見事に表現されている。大人のラブソング的な魅力にあふれる哀愁ユーロビートの隠れた名曲。

 「Let's Make Love」のシングルバージョンは、8cmシングルに加え、ジャケット付き12incアナログ盤、キングレコードから発売されたベストアルバムで聴くことができる。アナログ盤リリース当時、エイベックス広報誌「beat freak」では次のように紹介された。


 『そして取りを飾るのは、ミポリンの所属するキングレコードから久しぶりにユーロビートが登場。しかも、タイム・レコードのベテラン、アニカの「Let's Make Love」のカヴァーだもの、流行らないわけがないでしょ。オリジナルのノリを保ちつつ、さらに日本人に合うアレンジがされていて、ユーロビート中心のお店ではヘヴィー・オンエア―まちがいない。THANKS TO KING RECORDS & Mr.YAMAGUCHI。』(出典:A.R.T.,1996,「Disc Freak 12inch」『beat freak 97 issue.』プライムディレクション,pp.39-41.」)


Original Release Date

大橋利恵

“Let's Make Love”

KIDS-257

King Records.

1995.11.22



oto-hako EUROBEAT Pavilion ♯015

【J-EURO】Let's Make Love / 大橋利恵(1995)

Text & Edit by Kouki.S & Yuika.T